起業して感じたこと
私は29歳で起業し33年の時が流れました。起業した当時は特に何かやりたいということもなく「まぁなんとかなるんじゃないの」という軽い感じで前職を退社しました。前職では営業成績も良かったため自信もありました。しかし起業してわかったことは会社経営はそんなに甘い世界ではないということでした。今まで私はサラリーマンという会社に守られた温室の中で働いていたに過ぎなかったのです。
最初に感じたのは、世の中というのはこれ以上ないと言うほど不平等な世界だということです。一言で社長と言ってもその姿は様々。生まれた時から親が都心に広い土地を持っていてマンション経営、高級車を乗りまわしている月収300万円の社長。かたやアパート暮らしの母子家庭、親や兄弟のために夜中まで働いている社長。
起業したら今まで教えられてきたことは全て忘れ去ることです。学校の先生が言っていた、人間は平等。頑張れば必ず報われる。そんな事はひとつもないのです。世の中には平等なんていうものはなく、身分の上下すらあります。起業すると今までの世の中が全部ウソだらけだったことがわかります。そんな不平等極まりない世の中で競争するのが起業、会社経営というものです。
これを聞いて、ならば起業するのをやめようかなという人がいるかもしれません。ずっと負け犬の人生を歩みたいならそれが良いと思います。でも、このクソッタレの世の中にワンパンチ食らわせたいなら起業をおすすめします。サラリーマンでは生まれた時から恵まれた家庭に生まれてきた奴、あなたを馬鹿にした裕福な奴には絶対に勝てません。でも起業したら奴らに勝てるかもしれないのです。
あなたはこういう奴らにずっと見下されたまま生きていきますか、そういった人たちを羨ましいなと思う目で見て生きていきますか。起業しなければ一生、奴らに勝つことはできないのです。
起業した理由をはっきりさせる
今の会社が嫌だからフリーランスになりたい。上場を目指して起業した。お金持ちになりたくて会社を作った。様々な人がいると思います。ここで私が聞きたいのは貴方の目的は何なのかということです。「目的なんて言われても...」という人が多いと思います。しかし、ここで貴方の起業した目的をはっきりさせないと後で後悔することになります。
目的というのは、目標よりも更に上、人間としてどう生きるかという事です。
起業したら貴方はやりたいことだけをやればよいのです。サラリーマンならば後ろ向きの仕事や人としてやってはいけない仕事をさせられるかもしれません。しかし起業したら貴方は貴方自身の心の声に従って仕事をすれば良いのです。嫌なこと、したくないことはしなくても良いのです。それゆえに起業する目的をはっきりと決めなければならないのです。